どのように映画『シャネル&ストラヴィンスキー』に着手したのですか?
──まず、多種多様な記録や伝記をひもとき、物語の舞台となっている時代、バレエ・リュス、そして登場人物たちについてリサーチを行いました。
プロデューサーのクローディ・オサールから持ち込まれたこのプロジェクトは、すでに原作者であるクリス・グリーンハルジュによって執筆された脚本がありました。そこですぐにクリスによる小説を読んだんです。それをすべて消化したうえで、今度はクリスと一緒に脚本に取り組みました。そして、私なりにいくつかのシーンを加えること、そしていくつかのシーンを削除することを提案したんです。
私たちは何週間もかけて共に脚本を修正し、クリスの同意を得たうえで、私の世界観を物語に加えました。それを、最終的にカルロ・ド・ブニティと共にフランス語に翻訳しました。
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かつて、「何冊もの本を読むことはいくらでもできるが、ある人物を理解するためにはその人自身に“会う”必要がある」とおっしゃっています。今回、イゴール・ストラヴィンスキーやココ・シャネルとはどのように“会った”のですか。そして、それはどのようなものだったのですか。
──実在の人物で、さらにはその人物がすでにアイコン的存在になっている場合、その人物の世界に入り込むのはとても不思議な経験と言えます。イゴール・ストラヴィンスキーとは、彼の音楽を通して出会いました。すでに、《春の祭典》は知っていましたが、ストラヴィンスキーとの出会いを引き起こすために、その曲を続けて30回ほど、暗闇で聴き続けたんです。そして、この曲の前後に作られた作品に挟まれた、《春の祭典》の位置づけについて理解することができました。
ココとの出会いはこれとは全く違いました。彼女のアパルトマンでまる1日を過ごすことで、実際に彼女と会ったのです。彼女の持ち物に触れ、彼女の蔵書を読みました。そこで過ごした時間はとても感慨深いものでした。自分には故人に対する責任があることを感じさせてくれましたし、自分がそれまで思い描いていた人物が、故人に対する責任感というものによってより形になっていきもしました。当初、こんなことが起きるとは予期していなかったのですが、これは実際に私の身に起きたこと。無防備な状態で捕らわれてしまったわけです。彼らとは協定を結びましたよ。彼らはまだここにいます……どこかに。 |